fx-5800P 測量計算(Ver.1.0〜Ver.3.1)バージョンアップ履歴

fx-5800P

 fx-5800P 測量計算 のバージョンアップの変遷を掲載しています。

2021年9月《ver.3.12》

 09CU-STについて、A点から交点(P点・Q点)までの距離表示を、交点がB点方向とは逆方向にある時マイナス表示とした。

2021年7月《ver.3.11》

 以下のような改良・変更を行った。

(1)06SUISEN について、交点(P点)がB点方向とは逆方向にある時、A点からP点までの距離をマイナス表示とした。
(2)08ST-ST について、A1点から交点(P点)までの距離を表示するようにした。その際、交点(P点)がA2点方向とは逆方向にある時マイナス表示とした。

2020年11月《ver.3.1》

 以下のような改良・変更を行った。

(1)01TRAVER、02GTRA について、連続計算と放射計算の選択を、計算前から計算後に移動した。これにより連続計算と放射計算の混在計算がスムーズにできるようになった。
(2)3つに分かれていた三角形の解法プログラム(163PEN、172HEN、182KAKU)を、1つのプログラムにまとめた(→163ANGLE)。これに伴い、サブルーチン S.3KA も大幅に書き替えた。
(3)三角形の解法プログラムに後続するプログラム番号を変更した。

  変更前 → 変更後
 19ZAHYO → 17ZAHYO
 20GYAKU → 18GYAKU
 21DOKATA → 19DOKATA
 22CL-GEN → 20CL-GEN
 23CL-YOU → 21CL-YOU
 24KOHO  → 22KOHO
 25ZENPO → 23ZENPO
 26ZTRAN → 24ZTRAN
 27SUIJUN → 25SUIJUN
 28TAKASA → 26TAKASA
 29KOSA  → 27KOSA

(4)座標に関するプログラム(50INPUT、51SHOW)を、1つのプログラムにまとめた(→50ZKANRI)。

2020年9月《ver.3.0》

 座標登録機能を備えた「fx-FD10 Pro 測量計算プログラム」を公開したのを機会に、fx-5800Pにも座標登録機能を追加した。

 座標登録領域を確保するため、プログラムサイズが大きく且つ使用頻度の少ないプログラムを削除した。また、プログラムの構造や使用コマンドを見直し、プログラムの軽量化も図った。

 今回の変更により、前バージョンのプログラム(Ver.2.0)との互換性が無くなった。
 そのため新バージョンを《ver.3.0》とし、前バージョンは別ページに移した。

前バージョン(Ver.2.0)のプログラム

 今回行った改良(変更)の概要は以下の通り。

・座標登録機能を追加した(150点の座標が登録できる)。
・座標を使った計算をする場合、登録済みの座標を呼び出して計算できる他、座標を直接入力しても計算できるようにした。
・計算結果として座標を出力するプログラムでは、計算によって求められた座標を登録できるようにした。
 これにより、計算した座標を他のプログラムで簡単に使用できるようになった。
・座標を管理するプログラムを追加した(「50INPUT:座標登録」、「51SHOW:座標表示」)。
・プログラムの実行に必要な設定を行うプログラムを追加した(「99SETUP:セットアップ」)。
・全プログラムについて、使用コマンドを見直しプログラムの軽量化を図った。
・サブルーチンの数を増やし、メインルーチンの軽量化を図ることで空きメモリを増やした。
・全プログラムのファイル名を、内容が推測できるような文字列に変更した。

・削除したプログラム
 「閉合トラバース計算」、「結合トラバース計算」、「ヘルマート変換」

2013年3月《ver.2.0》

 プログラムの改良(変更)・追加を行った。
 今回の改良は、エラー回避の強化やエラー処理の方法を統一化するなど、プログラムの安定性を重視した内容となった。メモリの空きが十分でなかったが、過大だった変数メモリを適正値まで減らし、プログラ領域を確保した。

 今回の変更により、前バージョンのプログラム(Ver.1.3)との互換性が薄れた。
 そのため新バージョンを《ver.2.0》とし、前バージョンは別ページに移して存続させることにした。

前バージョン(Ver.1.3)のプログラム

 今回行った改良(変更)・削除・追加の概要は以下の通り。

・変数メモリの増設数を 450 から 290 に減らし、プログラム領域を増やした。
・エラー回避が十分でなかった複数のプログラムについて、エラー回避を強化した。
・各プログラム毎にエラー処理の方法が違っていたものを、できる限りの統一化を図った。
・サブルーチンの統廃合を行った結果、サブルーチン数が減り名称変更も発生した。これにより、前バージョンのプログラムを混在させることが難しくなった。

・大幅に改良(変更)を加えたプログラム
 P03:閉合トラバース計算→測点数を50点から30点に変更。
 P04:結合トラバース計算→測点数を50点から30点に変更。
 P14:ヘロンの面積計算→集計できる三角形の数を100個から50個に変更。
 P28:座標変換(パラメータ入力)→伸縮変換を取り去り、P28:座標変換(移動・回転)と改めた。
 P29:ヘルマート変換→サンプル座標数を10点から30点に増やし、平均二乗誤差、標準偏差を追加した。

・ファイル名(番号)を変更したプログラム
 P31:高さ(比例)計算プログラム→ファイル名(番号)を P27 から P31 に変更した。

・追加したプログラム
 P27:前方交会法(既知点2)を追加した。
 P32:公差計算(数値法)を追加した。(2012/1/28 に付録として追加したものをマニュアルに追加)

2012年1月《ver.1.3》

 P27:高さ(比例)計算プログラムを追加した

 ホームページの全面リニュアルを機に、欠番となっていた”P27”に「高さ(比例)計算」を追加した。

 プログラム自体は、FX-603P の時代からある古いプログラムで、fx-4800P までは移植されて来たが、fx-5800P への移植の際に、削られたものを復活させた。

2011年11月《ver.1.2》

 P28:座標変換(パラメータ入力)のプログラムを修正した

 平行移動と回転が複合した場合の計算式に誤りがあり修正した。
 移動量の入力値を「変換前の座標」から見た符号に変更した(+と−を逆にした)。

 なお、修正前でも複合計算しなければ計算は正しい値が得られるので、複合の場合は、平行移動と回転を2回に分けて計算することで対処できる。

2011年5月《ver.1.1》

 後方交会法(既知点3)を削除し、水準計算(器高式)を加えた

 後方交会法(既知点3)について、エラー回避が不十分である事が判明し、対策を検討した結果、プログラムが長く複雑になるため、公開を止め削除する事とした。
 もともと使用頻度が高くないプログラムで削除しても支障ないと判断した。
 水準計算(器高式)は、2007/11/2 に追加されたものだが、マニュアル類に掲載されていなかったので、後方交会法(既知点3)の削除を機に掲載する事とした。

2007年10月《ver.1.0》

 fx-4800P の製造が終了したのを機会に fx-4800P用に移植し直したものを、さらに fx-5800P用に改良して移植した。
 同時に閉合トラバース、結合トラバース、ヘルマート変換といった、今まで電卓では難しかったプログラムも追加した。
 fx-5800P は、数字上では fx-4850P と同じメモリ容量だが、プログラムが fx-4850P よりも長くなる傾向があるため、容量不足に陥り、使用頻度の低いプログラムを移植しないなどの減量を行った。