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- ご使用の前に
Excel 測量計算ご使用の前に
2021年6月1日より 新バージョン(Ver.2)となっております(最新版:Ver.2.40)。
Excel 測量計算 のご使用に際し、事前にご理解頂きたい点が幾つかございますのでご紹介します。
是非このページを最後までご覧ください。
提供ファイル(フォルダー)の取扱注意点
Excel 測量計算 は、全ソフトウェアが入ったフォルダーをそのままZip形式で圧縮したファイルを、ダウンロードする形で提供されます。
お客様は、圧縮ファイル(ZIPファイル)をダウンロードし、解凍(展開)する必要があるのですが、その際に注意して頂きたい点が3点あります。
(1)圧縮ファイルのブロック解除について
インターネットからダウンロードする際に、ブロックがかかってしまい、そのまま解凍(展開)しても Excel 測量計算 が正しく稼働しない可能性があります。トラブル防止のため、ブロックを解除することをお勧めします。
圧縮ファイルのブロック解除についての説明ページがありますので、ご覧ください。
(2)圧縮ファイルの解凍(展開)について
Excel 測量計算 は、圧縮ファイル(ZIPファイル)に含まれるファイル全てを解凍(展開)しなければ正常に稼働しません。
最近のWindowsでは、ZIPファイルをダブルクリックするだけでエクスプローラーが起動し、通常の「フォルダー」のように扱うことができますが、それは完全な解凍状態ではなく Excel 測量計算は 正常に稼働しません。
圧縮ファイルの解凍(展開)についての説明ページがありますので、ご覧ください。
圧縮ファイルの解凍(展開)
圧縮ファイルの解凍(展開)チェック
(3)OneDrive ご利用の場合の注意点(Ver.2.02 以前)
Excel 測量計算(Ver.2.02 以前) は OneDrive 上では正常に稼働しません。
OneDriveは、データファイルをオンライン上に保存できる便利な機能ですが、解凍後のフォルダー(Excel 測量計算)は、OneDriveの影響が及ばない場所に保存してお使いください。
OneDrive ご利用の場合についての説明ページがありますので、ご覧ください。
Ver.2.10 以降は、OneDrive 上でも正常に稼働します。
マクロを有効にしてお使いください
Excel 測量計算 は、マクロを有効にしてお使いください。
起動時に、下記のような警告が表示されましたら、「コンテンツの有効化」、「マクロを有効にする」を選択してください。
セキュリテュの警告が表示されると不安になるかもしれませんが、Excel 測量計算 には、危険なマクロは含まれておりませんので、安心してお使いください。
もし、セキュリティの警告が表示されなかったり、有効化ボタンのない警告が出たり、上記の手順でマクロが有効にならない場合には、マクロのセキュリティ設定またはマクロ有効化の設定が必要になります。
詳しくは、マクロは有効になっていますか? をご覧ください。
マニュアル類
測量業務に携わっている方で、日常的に Excel をお使いであれば、マニュアルがなくても容易に使いこなせると思いますが、導入した初日からでも使えるよう3種類のマニュアルをご用意しました(PDFファイルで提供します)。
トラブルを防止するためにも、『例題集』の例題を『ソフトウェアの概要』を見ながら入力してみてください。
(1)ご利用ガイド
Excel 測量計算 のダウンロードから、インストール、起動・終了、メニュー画面、各種機能、『例題集』で使用するデータファイルの使い方まで簡潔に記載されています。
(2)例題集
Excel 測量計算 の全ソフトウェアについて、例題を解くことで使い方を練習できます。例題集で使用する座標のデータファイル(csv)も添付されています。
(3)ソフトウェアの概要
Excel 測量計算 の全ソフトウェアについて、『例題集』の例題(数値)をどのセルに入力するのかが分かるように、Excelの画像を中心とした内容となっています。
上記マニュアル類は全てPDFファイルです。
『ご利用ガイド』には当ページの内容も掲載されています。
起動と終了
起動
Excel 測量計算 は、データ管理を行うブック(1)と、各種測量計算を行うブック(2)に分かれており(拡張子は全て「xlsm」)、起動方法は 2通りあります。
(1)まず「00data」を開き、メニューから目的のブックを選ぶ
(2)目的のブックを直接開く
メニューは「フル機能」も「機能選択」も同じです。「機能選択」の場合は、メニューにあっても選択した機能しか起動しません。
上図は、「フル機能」の場合の図です。
(2)の各種測量計算は、(1)のデータ管理を参照しますので、常に2つのブックが起動することになります。
メニューに関しては、メニューに関する説明ページをご覧ください。
終了
Excel 測量計算 を終了するときは、普通に Excel を終了してください。その際、変更内容の保存ダイアログが表示されたら、必要に応じ保存してください。
説明書きについて
Excel 測量計算 の各ワークシートには、詳細な説明書きが付いています。
例えば、「トラバース」シートには次のような説明書きがあります。
コメントの表示について
Excel 測量計算 の各ブックでは、赤い三角マーク「」がある箇所にコメント(説明)が設定されています。
例えば、「トラバース」の「測点名」のセルでは次のようなコメントが表示されます。
データの入力について
Excel 測量計算 は、データの入力欄以外は保護されています。
データの入力欄は、セルの背景が薄黄色になっています。
保護されているセルにはパスワードが設定されています。
座標呼出機能について
座標の入力を伴うブックでは、
(1)「測点名欄」に測点名を入力(編集)すると
(2)「座標欄」に座標値が呼び出されます。
- 測点名の大文字と小文字は区別されます( "ABC" と "abc" は違う文字列として判断されます)。
もし、「測点名欄」に入力した座標が登録されていなかった場合には、座標登録をすることができます。下図左側のようなダイアログが表示され、「はい」を選ぶと座標登録フォームが開きます。
座標登録ダイアログで「いいえ」を選択すると、「座標欄」は空白のままとなります。
「座標欄」は編集可能ですので、座標値を直接入力したり、呼び出された座標値を変更することができます。また、「自動計算」または「座標呼出」が「OFF」のときには「測点名欄」に測点名を入力(編集)しても、座標呼出機能は作動しません。
測点名に関する注意事項
測点名にカンマ「'」は使えません。カンマ「'」は、データ保存時に区切り記号として使われるため、測点名にカンマ「'」があるとそこで区切られてしまい、データが正しく保存されません。その他、以下の点にご注意ください。
測点名の重複
座標を登録する際には重複しないようにしてください。重複した測点名が存在すると、座標呼び出しの際に、先に見つかった座標だけが呼び出されてしまいます。
例えば、次図のように3番と4番に "T01" という同じ測点名で登録されていると、測点名が重複している事を表す重複マーク「★」が表示されます。
重複マーク「★」が表示されている測点の座標を、[トラバース]などの各ソフトウェアから呼び出そうとすると、番号の小さい方の座標だけが呼び出されます(上図の場合:3番の座標)。
尚、"T01" と "t01" のように大文字と小文字の場合には重複にはなりません。
連続した測点名
測点名に連続番号をつける場合には、なるべく桁数を合わせるようにしてください。
[00data]の「座標一覧」には、座標データを測点名で並べ換える機能がありますが、測点名の左側から判断していくため、きれいに並べるためには桁数を合わせる必要があります。
例えば、"T1","T2","T3",・・・・,"T9","T10" の測点名の場合、「昇順」で並べ換えると次図のようになってしまいます。
この場合"T01","T02","T03",・・・・,"T09","T10" とすることで、きれいに並ぶようになります。
文字コードに関する注意点
文字コード「Shift_JIS」に無い文字(外字、特殊文字、機種依存文字等)は使わないでください。
Shift_JIS に無い文字が使われるとデータ保存時にエラーとなる事があります。
座標登録について
Excel 測量計算 では、登録済みの座標を測点名で検索して呼び出す機能機能があります。
座標の登録には、3通りの方法があります。
(1)事前登録
(2)随時登録
(3)計算結果登録
(1)事前登録
予め登録しておきたい座標は、ブック名「00data」のシート名「zahyo」にある座標一覧に入力します。
- 測点名は重複しないようにしてください。
- 連続番号をつける場合には、なるべく桁数を合わせるようにしてください。
- 測点名にカンマ「'」は使えません。
メニューから「0座標データ」を選択することでも上記シートに移動できます。
(2)随時登録
「座標呼出機能」の項に記載されているように、各ブックの「測点名欄」に、登録されていない座標の測点名を入力(編集)すると、下図のようなダイアログが表示され、その都度座標を登録することができます。
「自動計算」または「座標呼出」が「OFF」のときには、上記機能は作動しません。
(3)計算結果登録
計算結果として座標を表示するブックでは、座標欄脇のチェックボックスにチェックを入れ、「座標登録」ボタンを押すと、その座標を登録することができます。
「座標登録」ボタンを押すと、下図のような登録先の先頭番号を指定するフォームが表示されます。その際、登録可能な番号が入力された状態でフォームが開きますので、特に問題が無ければ、そのまま「OK」ボタンを押してください。
計算結果登録の登録では、測点名が自動で付きますので、必要に応じ変更してください。測点名の編集は、ブック名「00data」のシート名「zahyo」にある座標一覧で行います。
動作が遅い場合
データ数が多くなると、PCの動作が遅くなり、データの入力や修正に時間がかかってしまうことがあります。その場合、自動計算を「OFF」にすると入力作業がやりやすくなります。
「自動計算 ON/OFF」ボタンを押すと、自動計算機能の「ON」と「OFF」を切り替えることができます。
入力作業が終わったら、自動計算を「ON」に戻してください。
座標の入力を伴うブックでは、「自動計算 ON/OFF」ボタンを押すと、自動計算機能と同様に座標呼び出し機能の「ON」と「OFF」も切り替わります。
簡易図形表示について
Excel 測量計算 の各ブックの内「簡易図形表示」ボタンがあるブックでは、座標をプロットした簡易図形を表示する機能があります。
例えば、
「01トラバース」では、
計算結果を基に、下図のような図形を表示します。
この図形は、Excel の図形機能を利用したもので、CADのような精度はありません。計算結果を図形で確認できる機能とお考えください。測量計算の座標値を図形描画用の座標値に変換する際に誤差が生じて、図形が微妙にずれることがあります。
Ver.2.4から縮尺を選ぶ事ができるようになりました。「自動」を選択した場合には、印刷時にA4縦に収まるよう調整されます。印刷については、プリンターの特性や設定により縮尺通りに印刷されない場合がありますのでご了承ください(1pt=0.353mmで描画されます)。
簡易図形の描画には時間がかかる場合があります。測点数が多い場合やお使いのPCの性能によっては、描画にかなりの時間を要することがありますのでご了承ください。
印刷について
Excel 測量計算 の各ブックには「印刷」ボタンがあります。
「印刷」ボタンを押すと、
下図のような印刷プレビューを表示します。
印刷を実行する場合には、Excelの印刷プレビューメニューから、「印刷」を選択してください。
トラブルが発生したら
Excel 測量計算 は、圧縮ファイルをダウンロードして解凍するだけで利用可能なのですが、ご利用のPC環境によっては、ダウンロードファイルのブロックを解除したり、保存するドライブを変更しなければ正常に稼働しない場合があります。
トラブルが発生した場合についての対処法をまとめたページがありますので、ご覧ください。