- fx-5800P測量計算
- エラーが表示された時
fx-5800P 測量計算エラーが表示された時
fx-5800P は、プログラム実行中に何らかの不具合(エラー)が発生すると「エラーメッセージ」を表示してくれます。
エラーメッセージ は、不具合(エラー)の原因を知る手がかりになります。
当ページでは、正常に稼働していた fx-5800P 測量計算 が、何らかの原因で不具合(エラー)が発生した場合に表示される可能性のある エラーメッセージ を幾つかご紹介します。
設定変更で対処可能なエラー
fx-5800P 測量計算 では、配列メモリを増設しておりますので、その設定が変わると不具合を生じる場合があります。設定が変わった事によるエラーは設定を元に戻すことで対処できます。
Memory ERROR
存在しない配列メモリを呼び出そうとしたときに出るエラーです。
正常に稼働していたプログラムが、何らかのタイミングでこのエラーが発生するようになった場合には、配列メモリの設定が変わった可能性があります。
Dimension ERROR
配列メモリを設定と違った使い方をしたときに出るエラーです。
このエラーも、「Memory ERROR」と同様に配列メモリの設定が変わった可能性があります。
「Memory ERROR」も「Dimension ERROR」も、配列メモリの設定を直すことで復旧する可能性があります。
Ver.3以降 につきましては、
プログラム「99SETUP」を実行することで配列メモリを再設定することができます。
また、実行前に必要な設定に掲載している、「各種機能の設定」(3)配列メモリの確保 を行うことでも対処できます。
配列メモリの設定が正しいのにこれらのエラーが出る場合は、プログラムに何らかの変更が加えられた可能性があります。その場合プログラムの修正が必要になります。
修正箇所は、配列メモリを記述している部分(特に添字)をチェックします。
プログラムの修正が必要なエラー
fx-5800P 測量計算 の不具合で一番多いのは、操作ミス 等でプログラムに何らかの変更が加えられた場合です。この場合は、プログラムの修正が必要になります。
Syntax ERROR
fx-5800P がプログラムの意味を理解できない場合に出るエラーです(構文エラー)。
修正箇所は、プログラムリストをチェックして、つじつまの合わない部分を探します。
このエラーは、正常に稼働していたプログラムを書き替えてしまった場合に発生する確率が高いエラーです。
また、自分でプログラムを入力する場合、入力を終了して最初に出るのがこのエラーです。他のエラーは、構文エラーが消えたあとに出ます。
Argument ERROR
引数の使い方に誤りがある場合に出るエラーです。
修正箇所は、数式や、変数を記述している部分をチェックします。
このエラーが出るのは、プログラムの書き替えが、構文エラーにならない範囲内で、たまたま数式や変数を記述している部分で発生した場合に限られます。
Go ERROR
「Go」コマンドで指定した「List」が存在しない場合、または「Prog」コマンドで呼び出そうとしたファイルが存在しない場合に出るエラーです。
修正箇所は、「Go」コマンドとそれに対応する「List」コマンド、「Prog」コマンドとファイル名(サブルーチン)をチェックします。
このエラーは、プログラムの書き替えが発生した場合の他、サブルーチン名を変更したり、削除したりした場合にも発生する可能性があります。
Math ERROR
ゼロ「0」による除算等、数学的な誤りがあるときに出るエラーです。
このエラーは、入力したデータが不適切だった場合に出る確率が高いのですが、fx-5800P 測量計算 では、このような誤りを極力回避するようにプログラムされていますので、プログラムに何らかの変更が加えられた可能性もあります。
まず、入力したデータを確認し、入力データに問題がなければ、プログラムをチェックします。
修正箇所は、数式を記述している箇所をチェックします。
上記以外の エラーメッセージ につきましては、『取扱説明書』をご参照ください。。
プログラムをご自分で入力される方へ
弊社が公開しているプログラムは、実行前に必要な設定 が正しく設定されていればエラーは出ないことを確認しています。エラーが出るのはプログラムの入力ミスとお考えください。
短いプログラムでもミスなく入力できることは希です。ほとんどの場合、エラーを一つ一つ修正するデバッグ作業が発生します。
fx-5800P は、プログラムを入力するだけでもかなりの労力を要しますが、ミスを調べ修正するのはそれ以上の時間と労力を必要とします。他人の作ったプログラムであれば尚更です。どうか根気よくチェックしてください。
尚、デバッグ作業をするのであれば、プログラムを PROGモード で実行すると、エラーのある場所を表示してくれるので便利です。
もし、デバッグ作業に疲れてしまいましたら、下記サービスをご検討ください。