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コマクサ
宮城県と山形県の県境にある蔵王連峰に、高山植物の女王が自生しています。
「コマクサ」です。
他の植物が生育できない過酷な環境で育ち、可憐な花を咲かせることから高山植物の女王と呼ばれています。
蔵王のコマクサ
コマクサが咲くのは他の植物が生育できないような過酷な環境ですので、通常はそこまでたどり着くのは容易ではありません。
ところが、蔵王のコマクサは、山頂付近まで車やリフトで行くことができて、そこから1時間ほど歩くだけでコマクサの自生地にたどり着くことができます (^^)
道は険しくなく、歩いている間、蔵王の絶景と神秘のお釜も見ることができます。
蔵王のコマクサの見頃は7月〜8月と言われていますが、6月下旬から咲き始めるようです。
蔵王ハイライン(有料道路)の終点に
蔵王連峰の刈田岳に蔵王山頂レストハウスと駐車場があります。
駐車場には300台止められるそうですが、行楽シーズンにはすぐ満車になり駐車待ちの渋滞が発生します。
▼蔵王山頂の駐車場(2023/07/25)
行楽シーズンでも、平日だとわりと空いていることがあります。
レストハウス左側の道を東に進むとすぐお釜が見えます。
▼蔵王のお釜(2024/06/27)
コマクサが見られるのは、赤い点線の囲み部分とその左側の稜線付近です。
▼咲き始めの頃のコマクサ(2024/06/27)
咲き始めの頃のコマクサです。
▼コマクサが生育する環境(2024/06/27)
岩だらけの過酷な環境で育ち、可憐な花を咲かせることから高山植物の女王と呼ばれています。
▼岩の間に育つコマクサ(2024/06/27)
こんな岩の間にも育ちます(根が長く伸びているそうです)。
▼きれいな曲線を描くコマクサの花弁(2024/06/27)
花弁がきれいな曲線を描くのがコマクサの特徴です。
▼逆光で見たコマクサ(2024/06/27)
逆光で見ると、花が透けて見えます。
コマクサの花は7月〜8月と、わりと長い期間楽しめますが、8月になると枯れた花が目立つようになります。
▼8月のコマクサ(2022/08/21)
8月に見られるコマクサは、先に咲いた花の枯れた跡が目立ちます。
ちなみに、コマクサが咲く地域は、冬にはこんな環境です↓
▼コマクサが生育する環境(冬)(2024/02/13)
この雪と氷で覆われた下にコマクサがいます。
コマクサを見るためには
蔵王のコマクサの見頃は6月下旬〜8月です。咲き始めの頃(6月下旬〜7月上旬)は、咲いてる数は少ないですが、生き生きとした姿を楽しむことができるのでオススメです。
コマクサの自生地に行くには、蔵王山頂の駐車場まで車で行くのがお手軽です。
駐車場から熊野岳に向かって1時間程歩くとコマクサの自生地に着きます。道はそれほど険しくありませんが、コマクサの自生地は石だらけのガレ場・ザレ場ですので、トレッキングシューズやストックの使用をオススメします。
尚、蔵王山頂の駐車場へは、エコーラインを経由して蔵王ハイライン(有料道路)の終点まで行くことになりますが、火山規制により通行止めとなる場合がありますので、事前に情報を確認する必要があります。
火山活動の状況や渋滞等の情報については下記サイトをご覧ください。
▼気象庁火山活動の状況(蔵王山)
https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/212.html
▼「蔵王エコーライン」宮城県側の渋滞(蔵王町観光協会)
https://www.zao-machi.com/news/5841.html