PDFファイルのデータを Excel にコピーする方法

想定条件

 ここでは、PDFファイルの座標データを使って作図する場合を想定しています。

 座標データを PDFファイルで受け取っても、CADソフトから直接PDFファイルの座標データを読み込む事はできません。

 ところが、少しだけ手作業を加えると、PDFファイルから Excel にデータをコピーする事ができます。一旦 Excel にコピーしたデータは、自由に使う事ができますので、直接 CADソフトで読み込んだり、SIMAデータに加工して測量機器に転送する事もできます。

 ただし、PDFファイルで 選択ツール が使える事が必須条件となります。

 PDFファイルを作成する際に、内容のコピーを 制限 したファイルを作成する事ができます。この場合、選択ツールが使えません。

作成手順

 下図のような PDFファイル の座標データを Excel にコピーする手順をご紹介します。

PDFデータの座標データ

手順1:PDFファイル の座標データをクリップボードにコピーする

 Adobe Reader で PDFファイルを開き、メニューから「選択ツール」を選びます。

Adobe Reader の選択ツール

 選択ツールを使って、PDFファイル上の、コピーしたい座標の範囲をドラッグして選びます。下図は、X座標の部分を選択した様子です。

選択ツールで座標を選択

 コピーしたい座標の範囲を選んだら、選択した範囲の上にマウスを置いたまま右クリックして、「コピー」を選びます。これで、選択したデータがクリップボードにコピーされます。

選択範囲をクリップボードにコピー

手順2:クリップボードにコピーした座標データを Excel に貼り付ける

 Excel ワークシートを開き、座標データを貼り付けたいセルの先頭にマウスを置いて、右クリックして、「貼り付け」を選びます。

Excel のセル上で右クリックして、「貼り付け」を選ぶ

 すると、クリップボード上の座標データが、Excel ワークシートにコピーされます。

クリップボード上の座標データがExcelにコピーされる

 同様の手順で、必要なデータ(Y座標や測点名)をコピーしてください。

 Excel にコピーしたデータは、好きなように加工して使う事ができます。
 上図の Excel は、SIMAデータに加工する事を前提としたフォーマットになっています。

 SIMAデータへの加工は、「ExcelでSIMAデータ作成」の「手順2」以降をご覧ください。

Excel で SIMAデータ作成:手順2

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