fx-FD10Pro 測量計算
2020年10月より 新バージョン(Ver.1.1)となっております(最新版:Ver.1.12)。
fx-FD10Pro「測量計算」 は、プログラム電卓 fx-FD10Pro 用の測量計算プログラムです。
本プログラムは、fx-5800P用のプログラム(Ver.2)を fx-FD10Pro用に移植したもので、座標登録機能(500点) が追加されています。
fx-FD10Pro には fx-5800P の倍以上のメモリが搭載されており、fx-5800P用のプログラム(Ver.2)を全て移植し、さらに 500点 の座標登録領域を確保することができました。
但し、座標やその他入力データの保存領域として大量のメモリを消費したため、全プログラムを入力すると、空きメモリの容量は 4000バイト程度となります(プリセットプログラムを全て消去した場合)。
また、fx-FD10Pro には、fx-5800Pには無かった パスワード機能 が付いています。
パスワードを設定することで操作ミスによるプログラムの書き替えは防止できます。しかし、プログラムの削除までは防ぐことはできませんので、大切なプログラムは、利用者が自分で守る必要があります。
サイズが大きく重いのと、電池の消耗が早いのが玉に瑕ですが、防沫・防塵 に、耐衝撃性能 という現場には嬉しい機能が備わり、ボタンも大きく軍手での操作も楽にできます。
当サイトでは、弊社オリジナルの全プログラムソースとマニュアル類を公開しておりますので、
ご興味のある方は ご自分で入力してお使いください。
なお、ご自分で入力なさる場合は、問題解決 も、ご自分で行う のが原則です。
弊社では、保証もサポートも行っておりません。弊社プログラムのご使用に際しましては、自己責任 の下でお使いください。
自分で入力する時間のない方は、下記サービスをご利用ください。
プログラムを入力し、ミスを調べ、正しく計算されている事をチェックするには、相当の 時間と労力 を必要とします。そのようなプログラムの入力に関わる時間と労力を 省略 したいとお考えの方は、下記サービスをご利用ください。
マニュアル類は別途ダウンロードしてください。
詳細な内容説明を掲載した「内容説明書」、例題を解きながら自分で練習できる「例題集」、「操作手順書」もダウンロードできますので、ご活用ください。
プログラム改定・修正情報
プログラム公開後に行った改定・修正の情報を掲載します。
fx-FD10Pro 「測量計算」の特長
fx-FD10Pro を効率よく操作するために、幾つかの約束事がありますのでお知らせします。
これらの約束事は、お客様から見れば使いづらいと感じる部分かも知れません。
その際には、どうかご自分の使いやすいように改良してお使いください。
プログラム実行前に必要な設定
本プログラムは、実行する前に 計算モードの設定 や 各種機能 の設定が必要です。
安全なプログラムの起動と終了
本プログラムは、全て ソフト起動プログラム(QUICK RUN) を介して起動する仕組みになっています。例として、測量計算プログラム「トラバース」を使うときの流れをご紹介します。
安全なプログラムの起動と終了 プログラムの起動と終了手順書(PDF)
角度の表記について
本プログラムでは、角度を入力する際と、計算結果を表示する時ではその表記法が違いますので注意が必要です。
288 °32 ′17 ″を入力するのであれば、 288.3217 と入力する必要があります。
計算結果の角度の表示は、
『 ° ′ ″』で表示されます。
例:『 105 °9 ′19.87 ″』
処理の分岐について
本プログラムでは、一連の処理の終了時等に次の処理を指定する画面が現れます。
処理の選択画面には幾つかの種類があります。
他機種でのご利用について
本プログラムは、fx-FD10Pro 専用です。
本プログラムをそのまま fx-5800P 等に入力する事はできません。
本プログラムを他機種でご利用になりたい方は、ご自分で移植してご利用ください。
fx-FD10Pro 「測量計算」プログラムの内容(ダウンロード)
fx-FD10Pro 測量計算は、予め「実行前に必要な設定」が終了している事を前提としております。
2020年10月より 新バージョン(Ver.1.1)となっております(最新版:Ver.1.12)。
下表のプログラムタイトルをクリックすると、プログラムの詳細ページを表示します。
詳細ページからプログラムをダウンロードする事ができます。
ソフト起動プログラム
プログラム番号を入力して目的のプログラムを起動するプログラムです。
※このプログラムを利用すると、各ソフトの起動がとても楽になります。
※以下のプログラムは、ソフト起動プログラムを利用する前提で作られています。
01.トラバース
器械点とバック点の座標を入力し、夾角と距離を入力すると、方向角および座標を計算します(放射、連続)。
02.逆トラバース
器械点とバック点の座標を入力し、任意の座標を入力すると、夾角・方向角・距離を計算します(放射計算、連続計算)。
03.閉合トラバース
閉合トラバースの計算をします。測点データを全て記憶します。(角度の補正:均等配布、座標の補正:トランシット法、有効測点数:30点)。
04.結合トラバース
結合トラバースの計算をします。測点データを全て記憶します。(角度の補正:均等配布、座標の補正:トランシット法、有効測点数:30点)。
05.線上の点、幅杭計算(直線)
直線上の任意の点の座標と、左右の幅杭座標を計算します。幅員を0にすると中心座標のみ計算します。
06.線上の点、幅杭計算(単曲線)
曲線上の任意の点の座標と、左右の幅杭座標を計算します。幅員を0にすると中心座標のみ計算します。
07.線上の点、幅杭計算(クロソイド曲線)
クロソイド曲線上の任意の点の座標と、左右の幅杭座標を計算します。幅員を0にすると中心座標のみ計算します。
08.垂線計算(直線) ※2021年7月改良
任意の点と直交する直線上の交点座標と、垂線長を計算します。
09.垂線計算(曲線)
任意の点と直交する曲線上の交点座標と、垂線長を計算します。
10.交点計算(直−直) ※2021年7月改良
交差する直線と直線の交点座標を計算します。継続して一方の直線を固定させた連続計算もできます。
11.交点計算(円−直) ※2021年9月改良
交差する円と直線の交点座標を計算します。継続して円を固定させた連続計算もできます。
12.交点計算(円−円)
交差する円と円の交点座標を計算します。継続して一方の円を固定させた連続計算もできます。
13.縦断曲線
縦断曲線において、任意の点(水平距離)の縦距と計画高を計算します。
14.ヘロンの面積計算
ヘロンの公式を用いて多角形の面積を計算します(底辺から対頂角への垂線も算出、集計可能三角形数:20個)。
15.座標面積計算
多角形の折点座標からその面積を計算します(有効測点数:30点)。
16.単曲線(偏角、弦長計算)
単曲線上の任意の点の偏角と弦長を計算します。
17.単曲線(要素計算)
単曲線の半径と交角(中心角)を入力し、接線長・曲線長・外線長・中央縦距・弦長を計算します。
18.三角形の解法
三角形の辺と角の内、3つの既知数(必ず辺を含む)を入力して他の未知数・垂線・面積を計算します。
19.座標計算
既知点から任意の方向角および距離の点の座標を計算します(放射計算)。
20.座標逆計算
2点の座標を入力すると、方向角と距離を計算します(放射計算)。
21.土方カーブ(弦長入力、弧長入力)
土方カーブを、弦長入力・弧長入力の2種類の方法で計算します。
22.クロソイド曲線(弦角、弦長計算)
クロソイド曲線上の任意の点の弦角と弦長を計算します。
23.クロソイド曲線(要素計算)
クロソイドパラメータとクロソイド曲線長を入力し、曲率半径・動径・極角・接線角・長接線長・短接線長等の各要素計算します。
24.後方交会法(既知点2)
2つの既知点(A点,B点)までの距離から器械点の座標を計算します。
25.前方交会法(既知点2)
2つの既知点(A点,B点)から求点(P点)までの夾角を入力し、求点の座標を計算します。
26.座標変換(移動・回転)
座標の 並行移動変換、回転変換、それぞれの組合せ変換を行います。必要な条件を入力し、次に変換前の座標を入力すると変換後の座標を表示します。
27.ヘルマート変換(サンプル数:3〜20)
変換前と変換後のサンプル座標をそれぞれ3点〜20点与えると、必要なパラメータを自動計算します。その後変換前の座標を入力すると変換後の座標を表示します。
28.水準計算(器高式)
器高式の水準計算を行います。
29.高さ(比例)計算
基準となる点の高さ(標高)と勾配を入力し、任意の距離の点の高さ(標高)を計算します。
30.公差計算(数値法)
国土調査法施行令別表第四の公差計算(数値法)をします。
50.座標管理(Listメモリ)
Listメモリに座標データを登録したり、編集する事ができます。
99.セットアップ
計算モードの設定やListメモリの設定を行います。